気が早いですがもうすぐ冬至です。
冬至と言えば陰の極み。陽の極みは夏至です。
この世界は全て陰と陽でできています。
夏冬、昼夜、男女、生死、善悪、全知無知。
これらも全て陰と陽です。
陰と陽と言いますが、完全に陰、完全に陽というものは存在せず必ず陰陽が混じりあっています。
例えば秋は陰陽の中間、明け方は陰に陽が少し混じる、トランスジェンダーは混じっています、鬱などはかなり陰、ダライ・ラマにだって暗い面があり、全てを知ってる人はいないし何も知らない人もいない。
全て陰陽が混じっています。
陰は悪いわけではなく、陽も良いわけではなく、ただ状態を表すだけ。陰よりなのか陽よりなのか。
おそらく秋や明け方を良い悪いと判断する人は少ないと思います。
ところがトランスジェンダーや鬱やダライ・ラマの暗い面や無知はどうでしょう。
陰陽は状態であってそのもの(人)を決定するものではありません。
そしてその陰陽は全ての人(もの)にあるものです。
僕の中にも暗い面(陰)はありますし、あなたの中にもあります。もちろん明るい面(陽)も。
他者に見る暗い面(陰)は自分の中にもある陰です。
それを見て感じるものは嫌だなという陰の感情かもしれません。
嫌だなと感じるということは嫌だとわかるということ。それは自分の中にあるからわかるわけです。
わかるということはその人を助けることもできるし、自分を変えることもできる。わかっているから。
陰は悪いものではなくただの状態です。あなたにしか感じられない陰があるかもしれません。
自分の陰も他者の陰にも優しくしてあげてください。
その陰は必ず陽を含んでいます。
全ては陰と陽なんだとわかっていると優しくなれる気がします。
ちなみにこの陰陽論、鍼灸医学の根底にある哲学思想です。
ものだけでなく人や感情にもこの陰陽論を用いることで治療の幅が大きく広がります。
冬至から話が大きくなってしまいました。
陰が極まるこの季節、暗い面が目に付くかもしれませんが優しい目線が持てるといいですね。
お読みいただきありがとうございました。
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