先日、背中の痛みでいらした方が、施術後にこの箇所の痛みが残ると教えてくれました。
着替えも済んだ後だったので、背中の痛みの箇所に対応する手のツボをみてみました。
背中の痛みは片側なのですが、手のツボの反応は両方に出ていたので両側のツボに鍼をしました。
残っていた背中の痛みはなくなったそうです。
両側のツボに鍼をすることはほとんどありません。
ツボの左右差をみて、より反応のある方に鍼をした方が効果があるからです。
今回は手しかみれず、左右どちらと言い難かったので両側にしました。
確認のためクライアントさんに、左右どちらの鍼が効いた感じがしたか教えてもらいました。
「こっちに鍼したとき痛みが抜けたのがすぐわかりました。」とクライアントさん。
片方の鍼は無用でした。
クライアントさんは教えてくれます。
どのツボが最善か絞り切れないとき、いくつかのツボに触れると「そこビリビリする」と。
ツボに触れただけで、その経絡上の痛みの箇所に「通った」と。
背中のツボに触れると、対応する内臓が「動く」と。
医学的に、神経が左右交差することはあり得ないのに、右の痛みが左のツボで「取れた」と。
これらのことはすべて明確な道理があり、その道理はすべて教科書や古典に書かれています。
新しい何かを発見する必要もないし、自分流の何かを探す必要もない。
必要なことはすべて書かれています。
ありがたい学問です。
しかし、目の前のクライアントさんはどういう状態なのか、これがわからないとありがたい学問も使いようがありません。
クライアントさんは教えてくれます。
そのようにクライアントさんを見ると聴くことができます。
小さな声なき声を。
最近特にそう感じます。
昔何かで読んだんですが、経絡人間というタイプの人がいて、経絡に触れるとその経絡に沿って何かを感じる人がいるそうです。
実際にそれに近い敏感な人には何度か出会ったことがあります。
が、そうでなくても静かに耳を傾けると教えてくれるようです。
ということを日々学ばせていただいています。
お読みいただきありがとうございました。
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