三焦
こんにちは。台風激しいですね。
今日は台風の影響によりお休みさせていただきました。
こんな日は勉強がいいですね。
そこで今日は専門的な話を。一般の方には??かも知れません。
勉強の意味も兼ねて書かせていただきます。
三焦とは特定の期間を指すのではなく、全身の気機と気化を統轄する、そして水液運行の通路である、その働きは上焦、中焦、下焦に分けられる。
上焦
・横隔膜より上、心、肺とともに気の昇発、宣散を行う。
・上焦の気は、胃の噴門から出て食道と並行し咽喉に上り胸中に分布。それ
から横に走り腋下に出て、肺経に沿って下り大腸経に沿って上り舌に至り
胃経を循る。
・上焦の気は、霧がたちこめるように全身に広める。
中焦
・横隔膜から臍の間、脾、胃とともに水穀を腐熟し、気血津液を化生し経絡
を介して全身へ巡らせる。
・営気の出るところ。
・中焦の気は、胃と並列し上焦の後ろから出て精微物質を生成し肺経に至り
血に変化し全身を循る。(これを営気と呼ぶ)
・中焦の気は、大地をうるおす河のようである。
下焦
・臍から下、腎、膀胱、大腸、小腸、とともに糟白の余分な水分と尿液の排
泄。
・衛気の出るところ。
・下焦の気は、胃から下った水穀を分別し糟白は大腸へ、水液は膀胱へ送る。
・下焦の気は、老廃物を排泄する溝のようである。
上記のことを踏まえて三焦を見直すと、気や水液の治療には欠かせない存在になります。
臓腑の調節を行っても、その通り道である三焦に問題があれば、病は繰り返される、ということになります。その逆も然り。
治療の幅が広がりますね。
読んでいただきありがとうございました。
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