前回の記事にも書きましたが、春は気がのぼりやすい。
自然界の気がそうなっているのでなるようになります。
その影響を最小限にするための簡単な予防法は、足を冷やさないことです。
部屋の室温と同じで、人体も温かいものは上にのぼりやすいものです。
そして足が冷えているとさらに温かいものは上にのぼってしまいます。
温かいものを下に降ろすという意味でも足を温めることはとても効果的です。
クライアントさんに足の冷えを指摘すると意外と無自覚な方が多いです。
冷えの自覚はあっても、どうすると冷えるか、どうすると温まるか知らない方が多いです。
冷えに限らずあらゆる症状について、増悪、軽快因子は自覚があると自身の理解につながりますし、治療にも役立ちます。
例えば足の冷えに関して。
食後は温まるか。横になると温まるか。気温が上がると温まるか。運動すると温まるか。揉むと温まるか。靴下を履くと温まるか。
緊張すると冷えるか。気温が下がると冷えるか。汗をかくと冷えるか。冷たいものを飲食すると冷えるか。辛いものを食べると冷えるか。立っていると冷えるか。
布団に入ると火照るか。上半身は暑くても足だけは冷えているか。湯船で温まってもすぐ冷えるか。午前と午後で変わるか。
などなどなど。
これぐらいわかるとクライアントさんの心身の傾向がみえてきます。
そしてこれぐらい質問されるとクライアントさんも自身の傾向を理解していきます。
身体の症状に対しての理解が自身の理解というものにつながります。
問診、カウンセリング、質問、そして施術。それぞれが身体を通して自身を知る機会につながります。
さらに、身体は心を知るための機会になります。
身体は、心を知るためにあらゆる症状で訴えます。
身体は心を知るための道具です。
そのためのみに使うことができれば病気という概念はなくなります。ただの訴えです。
病気というものはなく知る機会があるだけです。
そうはいってもその症状、まずはご相談ください。
お読みいただきありがとうございました。
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